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西尾法人会について

開催日:平成27年1月15日(木)

 西尾信用金庫主催(西尾法人会共催)による新春経済講演会が同金庫本店で開かれた。今年で9年連続となる信金中央金庫地域・中小企業研究所主任研究員の斎藤大紀氏が「日本経済の現状と展望」と題して講演した。

 斎藤氏は今後の見通しを説明する前に昨年の状況について「昨年4月の消費税増税による個人消費の落ち込みは、ある程度は想定内であったものの、駆け込み需要後の反動はマスコミの報道でより消費マインドが下がってしまった」と話し、「増税後は個人消費は落ちるが、政府が公共事業で景気を支え、加えて円安で輸出や設備投資が増えてある程度の成長はできると見ていた。実際に円安によって手取りが増えて史上最高益を達成した企業もある。しかし、輸出の総量は増えておらず、したがって設備投資も想定していたほどは増えなかった」と2014年度の経済成長の落ち込み理由を述べた。

 2015年は円安効果が景気に遅ればせながら少しずつ反映されていくことを解説。今後も円安基調が継続し、しばらく100円割れがないとみられることから少しずつ国内生産へシフトされていくと予想。個人消費も消費税増税の延期に伴い徐々に回復して「デフレからゆるやかに脱却していく期間となり、景気は尻上がりに良くなってくる可能性が高いと見ている。」と、明るさを見せる日本経済の展望を語った。